「不妊検査をしたい」と思い産婦人科を受診しましたが、最低限の検査のみだけで、タイミング法を挑戦することになってしまいました。
「検査をしたい」という意思は伝わっているはずですが、病院側が行った検査はブライダルチェックの内容に加えて、生理中の血液検査のみでした。
その検査結果をもとに、そのままずるずるとタイミング法が始まって行ってしまいました。

あれ、もう検査はしないのかな…?
と思っていましたが、最初の検査結果を見て、病院側が判断をして、タイミング法に進むことになったのだから、タイミング法をまずやってみようと始めたのですが、なかなかうまくいきませんでした。
だんだんと、

やっぱり検査足りてないよね…
という焦りや不安が募っていきましたが、病院側からの検査や治療のステップアップの提案はなく…
それ以上に、私がなかなか妊娠しないからか、先生のやる気がどんどん失われていくのが目に見えてわかり、治療内容も変わらないまま同じことを繰り返すようになりました。
結局、自分で調べた方法や検査をやってみたいと直接先生に伝えることで、終わりなきループを脱することができました。
タイミング法は、5~6回ほど挑戦し、それでも妊娠に至らなければほかの方法を考える、という知識があったからよかったものの、何も知識がないまま病院に通い続けていたら、いったい私はいつまでタイミング法を繰り返し挑戦していたのかと思うと、恐怖です。
同じようなことにならないためにも、実際の治療内容や診察の様子などをまとめたので、参考にしてください。
実際の通院日と治療内容
前回の記事にも記載しましたが、私が2024年4月~8月(当時35歳)にかけて、5回タイミング法に挑戦した時の、実際の通院日と治療内容です。
| タイミング法回数 | 日にち | 生理開始日からの日数 | 検査内容 |
| 不妊検査 | 4/6 | 2日目 | ・生理中の血液検査 検査内容はこちら |
| 1回目 | 4/16 | 12日目 | ・超音波検査 ・頸管粘液の状態 |
| 2回目 | 5/13 | 12日目 | ・超音波検査 ・頸管粘液の状態 ・尿中LH |
| 3回目 | 6/8 | 10日目 | ・超音波検査 ・頸管粘液の状態 ・尿中LH ・排卵誘発剤(オビドレル皮下注シリンジ250㎍0.5㎖) |
| 6/13 | 15日目 | ・超音波検査 ・排卵したかどうか確認 ・ルトラール錠服用 | |
| 4回目 | 7/5 | 10日目 | ・超音波検査 ・頸管粘液の状態 |
| 7/8 | 13日目 | ・超音波検査 ・ヒューナーテスト ・ルトラール錠服用 | |
| 5回目 | 8/2 | 10日目 | ・超音波検査 ・頸管粘液の状態 |
| 8/6 | 14日目 | ・排卵したかどうか確認 ・ルトラール錠服用 ・卵管造影検査の紹介状依頼 |
基本的には、月1回の受診でした。
生理が始まってから10日目前後で1度受診し、排卵日を予測しタイミングを取る日を指導されていました。
その翌月に生理が来たらまた10日目前後での受診。
もしくは、タイミングを取った後に、排卵しているかの確認やヒューナーテストなどで同月に2回通院することもありました。
診察の様子
1回目タイミング法
呼ばれて診察室に入ると、まずは問診。

今、生理12日目かな?

はい、そうです。

わかりました。
では、卵胞が大きくなっているか診ていきましょう!
内診室に移動し、下半身の衣服を脱いで、診察台に座ります。
勝手に診察椅子が動き、回転しながら上昇し、自動で足が開かれ、お尻の台座が抜けます。
カーテン越しに先生が入室し、頸管粘液=おりもののチェックをします。

うん、おりものの状態いいですよ!
などと言われながら、経腟超音波を入れられ卵胞の確認をします。

卵胞も大きくなっていますね。
今回は、右の卵巣から排卵しそうですよ!
と言われながら内診終了。
着替えて診察室に戻り、タイミングを取る日を指導してもらいます。

〇日にタイミング取れる?
その前の日でも大丈夫だけど。

あ、はい、わかりました

うん、じゃぁそれでね!
がんばっていきまっしょい!
って感じで、明るくやる気満々な産婦人科医の指導の元、タイミング法が始まりました。
2回目タイミング法

受診の前に、お小水をこちらで取って、ここに出してください。
どのような検査なのか説明はなく、受診の前に、尿検査をしました。
呼ばれて診察室に入ると、

尿検査でいい数値が出てるので、もうすぐ排卵しそうだね。
明日か明後日タイミング取ってみてください!がんばって!

あ、はい、わかりました

もし、生理が来ちゃったらまた10日目前後で受診してください
3回目タイミング法

あぁ、生理来ちゃいましたかぁ‼😞
今回は、注射打って、より排卵しやすい状態にしてみますね!
これで大丈夫だと思いますよ!

はい、ありがとうございます…

今日タイミング取ってくださいね!お休みだからよかったね!
タイミング取れたら、ちゃんと排卵しているか見たいので〇日来れる?
と言った具合でタイミング法が進んでいきました。
タイミング法3回目までは、病院側の提案も多く、私が知らない検査や注射もあったので、様々な方法を試してみてくれているんだなぁと思っていました。
先生のやる気に満ちた若干前のめりな感じには圧倒されていましたが、でも、一生懸命対応してくれているんだなと思って、「先生に付いていきます!」って感じで、言われた通りのタイミング日とプラスαで夫婦生活をこなしていました。
でも、なかなか妊娠せず、医療の力を借りて医師の指導の下、タイミングを取っているから、きっと大丈夫と期待している分、毎月の生理に落ち込む度合いも大きくなっていきました。
また、1か月に1回の受診は、1周期がとても長く感じました。
「また1か月が過ぎちゃった」と思う気持ちと、「1回1回の治療のスパンがとても長い」という気持ちが入り交じり、期待がある分、余計に焦りと不安に押しつぶされそうでした。
病院の方針に従う
不妊検査として検査した内容は、ブライダルチェックにプラスして生理期間の血液検査のみでした。
そのまま、気づけばタイミング法を実施していました。
でも、
などと遠慮してしまっていました。
でも、聞きたいことはたくさんありました。
今思うと、当初は「不妊検査をしたい」という気持ちで産婦人科を受診したのに、あれよあれよという間に不妊治療が始まっていて、自分がやりたいこととは違うのに毎度毎度落ち込んでいたので、遠慮なんかせずに早く検査を進めればよかったと思います。
この頃から、タイミング法の中でも、まだしていない治療や、不妊治療における検査にどのようなものがあるのか、など詳しく調べ始めました。
先生、やる気なくさないで~
4回目タイミング法

生理、来ちゃいましたかぁ…
じゃぁ診ていきますね…
明らかに落胆する先生を見て、「先生が落ち込まないで…」と悲しくなりました。
前回の治療で、卵胞の大きさや排卵誘発剤、排卵したかの確認まで、フルコンボで治療したのに、それでもできないのかぁってことなのかな…と内診中考えていました。
超音波検査での内診が終わり、診察室でタイミングを取る日を指導してもらいました。
そのまま、ではまた、と言われかけたので、

あの、ヒューナーテストとかやってみたいんですけど…
できますか?
と調べた検査を聞いてみると、

あぁ、じゃぁ、タイミングを取った次の日に受診してください
と言われました。
いつもと少しやる気があまりない様子だったので、出しゃばったのが嫌だったのかな…と思いましたが、そんなこと言ってられません。
できることは挑戦していくのみです。
ヒューナーテスト(4回目タイミング法)
タイミングを取った翌日に受診しました。

はい、じゃぁ頸管粘液採取していきますねー
といつも通り診察台に座り、粘液を採取されました。
その後、先生が顕微鏡でその粘液内に精子がいるかどうかを確認してくれます。
診察室で話を聞くと、

小さいのが少しだけ、かろうじて動いていたよ。
ずっと目を凝らしていたから疲れちゃった、ハハハッ!
と言われました。
精子が少なかったからなのか、動きが良くなかったからなのか、理由はわかりませんが、言い方ってあるよなぁとなんだか嫌な気持ちになったのを覚えています。
ヒューナーテストとは…
性交後に、子宮頸管の粘液内にある精子の状態を確認する検査です。精子がいれば順調の証拠、いなければなんらかの問題が生じている可能性があります。
このままずっと同じ治療…?
5回目タイミング法

生理、、来ちゃいましたかぁ…
じゃぁ診ていきますね。
とまた、あまりやる気のない感じで診察が始まりました。
私がなかなか妊娠しないから、やる気なくしちゃったのかなぁとやるせない思いでした。
いつもと同じように超音波検査をして、卵胞の大きさを確認します。
診察室に戻り、タイミングを取る日を指導してもらい、排卵の確認のため4~5日後に再度受診しました。

うん、ちゃんと排卵していますね!
そして、またもや「これでおしまい」となりそうでした。
先生からの提案はもう前回から何もありません。
こうなったら、こちらからどんどん聞いていかないと前に進まないし、このままずっと同じ治療を繰り返していくことになると思いました。
卵管造影検査をしてみたい
そこで、事前に調べていた卵管造影検査について質問してみました。

あの、卵管造影検査っていうのをしてみたいんですけど…

あぁ、それでしたら当院ではその検査はできないので病院を紹介することになりますね。
でも、3日間連続受診になっちゃうけど仕事とか大丈夫?

あ、はい、どうにかします!

じゃぁ、紹介状書くから、それで自分で予約取って行ってください。
終わりなきループから脱する
ようやく、同じ繰り返しのタイミング法から脱し、次の検査に進むことができることになりました!
でも、これも私から聞かなかったら、ずっと同じ治療を繰り返していたのかな…
と思うと35歳を過ぎた私には、あまりにも長い時間を費やすところだったので、タイミング法を5回で終えることができてよかったと思っています。
本当ならば、「不妊検査をしたい」と思って産婦人科を受診したので、当初から検査をたくさんしたかったのですが、
という思いがあったため、次のステップに移れませんでした。
やっと終わりなきループから脱することができ、紹介してもらった大きな病院で、卵管造影検査を受けることになりました。
様々な病院があると思いますが、私の選んだ産婦人科は、次のステップへと導いてはくれなかったので、自分で調べて自分から聞いてみないと先に進むことができませんでした。
その場合、どのようにステップアップをしたらいいのか、次回詳しく書いていきます。



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