タイミング法|受診スケジュールと精神的苦痛

不妊治療

実際に、私たち夫婦がタイミング法を実施したのは半年ほどでした。

全部で5回試しましたが、結果は惨敗…。

毎月毎月、生理が来ては落ち込んで、また病院に行って、タイミングを取って、生理が来ては落ち込んで、の繰り返しでした。

自己流妊活と異なり、医療の力を借り、医師が様々な観点から排卵日を予測してくれるので、こちらもそれなりに期待をするわけです。

タイミング法の中でも、ひとつひとつ段階が上がり、最初は超音波検査のみ、次は尿検査、次は排卵誘発剤の注射を打ち、内服もして…など、治療法も増えていくと、

などと期待値も上がっていくわけです。

それなのに、また生理…

と毎月自分の体に裏切られることが続き、苦しくなりました。

医療の力を借りても自然妊娠できないのかな…と徐々に不安が募っていきました。

タイミング法の5回の受診スケジュールや治療内容、また、私がタイミング法に挑戦するうえで、大変だった所やつらかったことをまとめました。

タイミング法|実際の受診スケジュール

2024年3月30日に産婦人科を受診し、ブライダルチェック以降はじめて検査をしました。

その後の、実際の受診した日をまとめました。

半年間の間に、5回タイミング法に挑戦しましたが、結果はすべて陰性。

どのようなスパンで受診するのか気になる方に、受診スケジュールの参考程度にしてもらえればと思います。

基本的な治療内容は、超音波検査で卵胞の大きさを確認して、排卵日を予測し、「〇日にタイミング取ってね」と指導を受けていました。

その後の受診は、「また生理が来たら、10日目前後で受診してください」とのことでした。

タイミング法回数日にち生理開始日からの日数検査内容
不妊検査4/62日目・生理中の血液検査
検査内容はこちら
1回目4/1612日目・超音波検査
・頸管粘液の状態
2回目5/1312日目・超音波検査
・頸管粘液の状態
・尿中LH
3回目6/810日目・超音波検査
・頸管粘液の状態
・尿中LH
・排卵誘発剤(オビドレル皮下注シリンジ250㎍0.5㎖)
6/1315日目・超音波検査
・排卵したかどうか確認
・ルトラール錠服用
4回目7/510日目・超音波検査
・頸管粘液の状態
7/813日目・超音波検査
・ヒューナーテスト
・ルトラール錠服用
5回目8/210日目・超音波検査
・頸管粘液の状態
8/614日目・排卵したかどうか確認
・ルトラール錠服用
・卵管造影検査の紹介状依頼

排卵日2日前がベストタイミングですが、排卵日の6日前から2日おきにタイミングを取っていくと妊娠率が上がると調べていたので、指導を受けた日に加えて、その前後は頻繁にタイミングを取っていました。

KONOTOKIというアプリを使っているので、生理期間を入力することで、排卵日予測に加えて、妊娠率が高い日を教えてくれます。

そのため、アプリを活用しながら、生理10日目~生理18日目の9日間の間に、4~5回タイミングを取るようにしていました。

それでも、かすりもしませんでした。

妊活って真面目に取り組んでも、素直に言われてことを実践し、プラスαでがんばってみても、うまくいかないものなんだなぁと落ち込みました。

実際に体験したタイミング法の治療内容

超音波検査

経腟超音波を使用して、卵胞の大きさを確認します。

卵胞の成長具合がまだの場合、何度も通うこともありますが、私はタイミング法では1度の受診で排卵日を教えてもらっていました。

基本的には、この超音波検査で、排卵日を予測して、「〇日にタイミング取れる?」みたいな感じで日にちを教えてもらっていました。

一般的に、卵胞の大きさが18~22mm程度になると排卵が予測されます。

頸管粘液の状態

頸管粘液の性状変化=おりものの変化

排卵が近づくと、精子を受け入れやすくするために、透明でよく伸びるおりものに変わります。

超音波検査をする前に、よく「おりものの状態もいいですね」と言っていました。

尿中血中LH

黄体形成ホルモン(LH)は、一般的に排卵する時期の16時間前に分泌ピークがきます。

尿検査や血液検査によって判断します。

私は、尿検査で「もうすぐ排卵しそうだね」と言われていました。

排卵誘発剤(オビドレル皮下注シリンジ250㎍0.5㎖)

排卵誘発剤の注射を打つことで、約36時間後に排卵が起こります。

そのため、より正確に排卵時期を予測することができます。

一度だけ、産婦人科で注射を打ってもらいました。

診察室にある簡易ベッドに仰向けになり、お腹だけ出して、看護師さんが注射を打ってくれました。

後に、体外受精(顕微授精)では、自分で打つ注射なのですが、「この時はこんな方法もあるんだなぁ」くらいにしか思っていませんでした。

ルトラール錠

ルトラール錠は、小さな錠剤で、黄体ホルモン剤です。

子宮内膜を厚くして、着床しやすい状態に整える効果があり、妊娠率を上げ、さらに妊娠を維持しやすくします。

ヒューナーテスト

ヒューナーテストとは、性交後に、子宮頸管の粘液内にある精子の状態を確認する検査です。

精子がいれば順調の証拠、いなければなんらかの問題が生じている可能性があります。

私は、「この日ね」と言われた日にタイミングを取り、その翌日に受診し、ヒューナーテストをしました。

頸管粘液を採取され、その粘液を先生が顕微鏡で確認し、実際に動いている精子がいるかを確認していました。

医師
医師

小さいのが少しだけ、かろうじて動いていたよ。

ずっと目を凝らしてたから疲れちゃった、ハハハッ!

と言われました。

なんかその時は、精子をバカにされたような気分になり、すごく嫌だったのを覚えています。

予定が立てられないのが地味につらい…

生理によって通院日が決まる

基本的には、「生理が来たら10日目前後で受診してください」というスタンスのため、実際には生理が来てみないと受診日が確定できないという難しさがありました。

仕事の休み方

大体の生理予測で休みを取ってしまうか、生理が来てから直前に「〇日お休みいただきたいのですが」と交渉するかでした。

私は、保育士として働いていたので、シフト制で前月の早い段階でシフト希望を提出して前月中にはシフトが出来上がっているという環境でした。

しかも、シフト制なので、その人数でその日の保育を回す予定で組まれているので、子どものお休みが多い日などはいいですが、カツカツで回している日だと時間給を申請しづらいことも多々ありました。

友達との予定

💛友達と会いたいな!

💛旅行にも行きたいな🥰

と思って予定を立てたくても、受診日が決まっていないので、生理が来てからじゃないとスケジュールが分からなかったり、毎回「もしかした妊娠してるかも」と期待をしていたので、妊娠したら遠出はできないかと遠方は避けたり、何かと気を使ってしまって予定が立てづらかったです。

卵胞の成長具合や治療内容で通院日が決まる

私は割と1回の受診で排卵日を教えてもらっていましたが、中には排卵日が分かるまで何度か受診する方もいると思います。

また、排卵したかどうかの検査やヒューナーテストなどは、1度目の受診の時に、先生が治療方針を決めて、「次はちゃんと排卵しているか確認したいので、5日後に来てくださいね」「ヒューナーテストをするのでタイミングを取った翌日に来てください」などと言われました。

そのため、1度の受診で必ず終わるという確証はなく、通院日が急遽増えるということもありました。

仕事との両立

受診時間

私が通院していた産婦人科は、17:30が最終受診時間だったため、1時間の時間給をもらって16:30に仕事を上がってギリギリ滑り込んで受診していました。

それでも、1時間は時間給をもらわないといけなかったので、毎度申し立てをするのが苦痛でした。

でも、時間給という制度があり救われました。

もし、その制度がなければ、有給があっという間になくなっていたと思います。

休暇申請

昨日もらったのにまた3日後に休みをもらうなど、急遽の休みを連続で申請しなければいけないのは負担でした。

事前に、受診日を見越して休みを取っておいた時もありましたが、微妙にかぶらず、受診日はまた別に休みをもらわなければいけないこともありました。

職場の方たちの理解

タイミング法だけなら、まだ職場に伝えなくても、なんとか休みを申請して受診できましたが、治療のステップアップをしていくと、職場の理解も必要になってくると感じました。

実際に、このタイミング法の後に卵管造影検査をするのですが、その検査は、3日間連続で受診しなければいけなく、午後・全日・午前と休みをもらったのですが、休み申請するのも申し訳なく負担になりました。

また、さすがに何かあったのかと心配した上司に「大丈夫?」と声を掛けられ、「大丈夫です」としか言えずに、事情を伝えずに休みをもらうことに、少し申し訳ない気持ちを抱きました。

不妊治療をしていることを職場に伝えて、職場に理解をしてもらったうえで、休みを申請する方が、お互い負担が減るのかもしれません。

しかし、余計な心配をかけてしまったり、職場の人が気になって進捗を聞いてくるようなことがあれば、かえって負担になったりすることもあるかもしれません。

でも、私は今、顕微授精に挑戦中ですが、もし、今後治療を続けながら仕事復帰となる際には、職場の理解が絶対に必要だなと感じています。

そうでもしないと、直前に休みを連日で取りまくる人、計画性のない人、というレッテルを貼られてしまうかもと思っています。

精神的苦痛のあれこれ

職場に妊婦が2人

なんと、私がタイミング法を実施している半年間で、職場に妊婦が2人もいたんです!

1人はすぐ出産となり、赤ちゃんを連れて職場に来ていました。

2人とも私よりも若く時期的にも自然妊娠だったので、かたや私は不妊治療…と落ちこみました。

勝手に負い目を感じる

大きいお腹をさすりながら、子どもがいる保育士に「このお腹の張り具合はどうですか?」と触ってもらっていました。

別にそういうつもりはないとは思いますが、私には

わざわざ私の前で、大きいお腹を突き出して、妊婦にしかわからない悩みを相談して嫌味な人だな…

と思ってしまいました…。

黒いです、真っ黒です。闇のオーラが出ていたと思います、、、

経産婦の出産エピソード

これはあるあるかもしれませんが、女性が集まると、なぜかみんな出産のときのエピソードを武勇伝みたいに語りますよね。

「私の時は〇時間で」「切迫になりそうだったから」「夫のさする位置が違いすぎて」などなど。

以前から思っていましたが、こちらとしては、心底「どうでもいい」話で、話の輪に入ってしまったときは、愛想笑いで話を聞き流していました。

不妊治療をしている身からすると、余計にどうでもよく「だからなに?」くらいに感じてしまい、その場にいるのが苦痛でした。

保育士という職業柄「お子さんいるの?」とよく聞かれる

保護者の方から全く悪気はなく、よく「お子さんいるの?」と聞かれていました。

これは、職業柄仕方がないかなと割り切っていましたが、何度も聞かれると、「あ、まだいなんいんです」と言うことが嫌になってきてしまいました。

「いない」と口にすることで本当に「いないんだなぁ」と実感してしまいつらかったです。

本当に「まだ」いないだけだよね?

と自問自答したくなる日もありました。

特に、職場に2人妊婦がいて、保護者の方も余計に「もしかしたら先生も?」という気持ちになったのかもしれません。

医療の力を借りても妊娠できないのは自分の体のせい?

職場の妊婦2人もそうですが、世の中には自然妊娠でポンポン生んでいる方が大勢います。

街中でも、こんなに少子化が進んでいるのに、妊婦を見かけることも多いです。

そうなると、不妊治療をしてもなかなかできない私は、できそこないなのかな…という気持ちになっていきました。

タイミングを取る日

指導を受けてタイミングを取る日はもちろんですが、その前後も2日おきくらいにタイミングを取っていました。

自己流妊活ほどではないですが、やはり、義務感というものがつきまとっていました。

夫はそう感じさせないようにしてくれていましたが、私の中では、やはり「今日は絶対しないと」「2日おきだから明日はしないと」という気持ちがどうしてもあり、純粋に愛を確かめ合う行為にはなりませんでした。

義務感を感じながらの夫婦生活は、ぎこちなかったり、愛で満たされなかったり、あまりいいものではありませんでした。

ただ、合っているかどうかわからないまま手探りで進んでいた自己流妊活とは異なり、医師が的確な日を教えてくれるので、とりあえずその日だけタイミングを取れば間違いはないという安心感はありました。

お金をかけているのに、なかなかできないという危機感も同時にありましたが、、

まとめ

実際に私が経験したタイミング法の受診スケジュールとタイミング法における難しさや精神的苦痛を紹介してきました。

タイミング法では、1か月に1~2度の受診のため、受診頻度はそこまで負担にならないと思いますが、受診日が確定するのが直前になってしまうことが、予定が立てづらかったり、仕事との兼ね合いがうまくいかなかったりする原因だと思います。

医療の力を借りているという安心感と金銭面的不安の両面を抱えながら、それでもより自然に近い形で妊娠できることを信じて、タイミング法に挑戦してきましたが、実際にタイミングを取るのは私たち夫婦です。

指導された日に夫婦生活をするという時点で、すでにそれは義務感が付きまとっていて当然で、夫婦の仲を保つのにも、心が病まないようにするのにも一苦労でした。

義務感まみれの夫婦生活が楽しくないものになっていってしまい、タイミング法を続けることに限界を感じました。

次回は、先生とのやり取りや受診の様子をくわしく書きながら、タイミング法の終わりなきループにはまっていった時の様子です。

読んでくださりありがとうございました。

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